素材からデザインまで自分のこだわりに合わせて!竹刀袋の選び方・作り方を解説

素材からデザインまで自分のこだわりに合わせて

竹刀は剣道において欠かせない、剣道具のひとつです。そういった大事な道具の持ち運びに必要なのが、竹刀袋でしょう。稽古場や試合会場へ移動の際に、かならず持ち歩くものです。丈夫で長く使用できるものを選びたいという方がほとんどでしょう。また外へ持ち運ぶため、多くの人の目に触れることにもなります。
 
素材や見栄えなど、自分なりにこだわりのある竹刀袋を作りたいという方もいることでしょう。そこで今回は、自分の好みやこだわりに合わせた竹刀袋の選び方や、作り方について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
 

竹刀袋にはどんなものがある?事前に確認しておきたい4つのポイント

竹刀袋と一口にいっても、使われている素材やタイプ・デザインなどによってさまざまな種類があります。そのなかから自分に合ったものを探そうとすると、どうしても時間がかかってしまうものです。そこでまずは竹刀袋を選ぶときに、知っておきたい4つのポイントについて解説します。竹刀袋にどういったものがあるかを知り、自分にとってよいものを探すための参考にしてください。
 

素材

竹刀袋に使われる素材は、ナイロン・帆布・レザー・合皮などさまざまあります。ナイロンは弾力があって、形崩れもしにくいのが特徴です。また吸湿性に優れていて耐久性も高く、軽くて持ち運びしやすいなどのメリットもあります。取り扱いが簡単なため、子どもや初心者にとって選びやすい素材といえるでしょう。
 
帆布は、油絵のキャンパス地や体操マットなどに使われる素材です。竹刀袋のイメージに最も近い素材でもあります。厚みがあってそれなりの強度をもつ素材なものの、雨や汚れに弱いというデメリットがあるのです。
 
レザーは上品な質感があり、大人っぽい印象を与えられます。そのため高段者の方によく好まれています。また使い込んでいくうちに、味のある色合いや質感に変わっていくのも特徴です。ただし水や湿気には弱いので扱いに注意しましょう。
 
合皮はレザーの質感がありながら価格は安く、雨にも強いという特徴があります。ただし製造から3年程度という寿命の短さのため、選ぶ際には注意しなければなりません。
 

タイプ

竹刀袋のタイプは主に、肩掛けタイプと持ち手なしタイプの2種類にわけられます。袋にストラップのついた肩掛けタイプは、両手が自由になるので自転車で移動する場合におすすめです。しかしデザインの種類が持ち手なしタイプと比べて少ないのがデメリットといえます。
 
持ち手なしタイプは、肩掛けタイプと比べると少し持ち運びが不便です。しかしデザインの種類が豊富なので、自分の好みのものを選びやすいというメリットがあります。
 
また最近の防具袋には、竹刀袋を刺して運べるタイプもあります。このような防具袋を使うのであれば、持ち手なしタイプにした方がよいでしょう。
 

デザイン

竹刀袋には、文字や柄などのデザインが入っているものもあります。デザインは刺繍とプリントから選べるなかで、刺繍が選ばれることも多いようです。
 
文字には剣士の心構えを表す、四字熟語(「精神一到」 「質実剛健」 「獅子奮迅」など)がよく使われます。また四字熟語以外にも「不動心」 「挑戦」 「絆」などの、言葉が使われることもあります。自分の剣道に対する気持ちに合うような文字が入っていると、モチベーションアップにつながるかもしれません。
 
竹刀袋に使われる柄には、桜などの花柄やトンボ柄のものがよくみられます。とくにトンボは前にしか飛ばず後退しないという特徴から「勝ち虫」と呼ばれています。剣士にとって縁起のよい柄だといわれているのです。自分の好みや縁起担ぎに合わせた柄を選ぶと、竹刀袋により愛着がわくことでしょう。
 

サイズ

竹刀袋のサイズは、袋の入り口の形状によって変わります。入口をたたんで紐にて縛るタイプの竹刀袋は、長さに余裕がありどの長さの竹刀でもおさまります。入口がファスナーになっている場合は、竹刀の長さに指定があるのです(「36用」など)。購入する前に、自分の竹刀の長さと合っているかかならずチェックしましょう。
 
また竹刀を入れる本数によって「1本用」 「2本用」など、サイズの違いが出ていきます。竹刀は稽古や試合で折れる場合があるため、予備が必要です。余裕をもって2〜3本用のものを選んでおきましょう。
 

自分のこだわりの竹刀袋を作る方法

竹刀袋にはさまざまな種類があるとはいえ、既製品だと自分の好みやこだわりに合うものを探すのが難しい人もいるでしょう。どうしても竹刀袋に自分の好みや、こだわりを反映させたいという人には、竹刀袋を作る方法がおすすめです。
 
竹刀袋を作る方法には「手作り」と「オーダーメイド」があります。手作りの場合は生地から、すべて自分で選びます。デニム生地やもともと使っていた道着を使用するなど、オリジナリティあふれる竹刀袋を作れるでしょう。また袋の口をしめる紐や肩掛け紐など、細かいところにも自分のこだわりが出せます。そして自分の手で作ることで、より気持ちのこもった愛着のある竹刀袋を作れるでしょう。
 
一方オーダーメイドの場合は、販売店に作成を依頼することになります。生地の素材から文字の書体や色、柄など細かいところまで自分で選べるという点は、手作りと変わりません。それではどこが違うのかというと、やはりプロに作ってもらうところです。プロの手によって作成してもらうことの一番のメリットは、品質のよいものが作れることにあります。
 
手作りの場合縫いものに慣れた人でなければ、頑丈な竹刀袋を作ることはなかなか難しいでしょう。また名前などの刺繍をきれいに入れるには、熟練した腕が必要となります。プロに作成を依頼すれば、頑丈で長持ちし、かつきれいな刺繍の入った竹刀袋を作れるのです。
 
またレザーや合皮などの素材を扱えるのも、オーダーメイドのおける強みのひとつです。高級感がありつつ自分のこだわりをふんだんに取り入れたものが作れます。まさに一生モノともいえる、自分だけの竹刀袋を作れるのです。既製品や手作りのものと比べると、どうしても値は張ってしまいます。しかしそれだけの価値は、十分にあるでしょう。
 

まとめ

竹刀袋は剣道において、最も必要な竹刀を持ち運ぶための必需品です。稽古場や試合会場への移動においては、多くの人の目に触れます。自分なりのこだわりを出したいと思う方も多いでしょう。
 
素材やデザインにこだわるのであれば、手作りでも十分です。しかし耐久性において不安な部分があることも事実でしょう。そういった心配を解消しつつ自分だけのオリジナルを作成するために、オーダーメイドの竹刀袋を注文することがおすすめです。
 
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