竹刀の種類を徹底解説!材質・重心・柄についてそれぞれの違いを紹介

竹刀の種類を徹底解説

剣道を行ううえで、欠かせないのが竹刀です。一言で竹刀といっても多くの種類があり、どれを選んでよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は竹刀の材質・重心・柄に注目して、それぞれの違いをご紹介します。
 

竹刀の材質の種類

竹刀の材質は、大きく3種類にわけられます。材質によって購入する際の値段も大きく異なるものです。またそれぞれ柔軟性やお手入れ方法など、使い心地も変わっていきます。用途にあった材質の竹刀を選びましょう。
 

桂竹(けいちく)

もっとも一般的でよく使用されているのが、桂竹でできた竹刀です。高校の体育における授業の際に、桂竹の竹刀を購入したという方も多いのではないでしょうか。竹の密度が高く硬いうえに、大量に生産されていて比較的安価で手に入るという魅力があります。
 
デメリットとしては、使用していくうちに割れやささくれが起こってしまうこともあげられます。しかし費用・使いやすさの面では、非常にバランスのとれた材質です。剣道をはじめたばかりの人や、女性の方にもおすすめといえるでしょう。
 

真竹(まだけ)

試合用として使用されることが多いのは、真竹でできた竹刀です。貴重な竹を使用しているため、数が少なく桂竹竹刀に比べると、購入費用が高額になります。しっかりと裏側まで繊維が硬く、割れやささくれが起こりにくいという特徴があります。さらにしなりが強く柔軟性も兼ね備えているのです。うち心地がよいといわれています。上級者や試合用の竹刀としておすすめです。
 

カーボン

破損しにくいという点で選ばれているのが、カーボン素材の竹刀です。炭素素材でできているため、竹のように割れることがなく耐久性に優れています。しかしうち心地や打突音という面では竹の竹刀に劣るため、試合で使用されることは少なくなっています。値段が高価ではありますが、お手入れが簡単なことから小学生や中学生におすすめです。
 

竹刀の重心の種類

竹刀のどこの部分に重心があるかも、使い心地や耐久性を左右する重要なポイントとなります。重心の位置を分けると大きく3種類があるため、ここではそれらの違いを解説します。
 

胴張り型

胴張りは剣先から3番目の節のことを指し、手元に近い位置に重心がくる竹刀です。重心が手元に近いことによって、より竹刀を軽く感じられます。すばやい返し技・接近した場面での連続技、引き技などが打ちやすいという特徴があります。そういった理由から、試合用として愛用している方が多いようです。
 
胴張り型と似たもので、実践型と呼ばれる竹刀があります。これは胴張り型よりも重心が、さらに手元に近いというものです。こちらも試合用として使用されることが多いものの、より費用が高くなる傾向にあります。また柄が太いため、握力の小さい方や女性の方は避けておいたほうがよいでしょう。胴張り型も実践型も剣先にかけて細くなっていくため、耐久性が低く普段の練習には向きません。
 

一般型

その名のとおりバランスがよく、多くの人に使用されているのが一般型です。重心が中心におかれているのが特徴となっています。値段・耐久性・安全性を重視してつくられております。初心者の方や女性の方はもちろん、稽古用としても多くの人に愛用されているのです。もしどれを買えばよいのかわからないと迷った際には、こちらを選んでおくと間違いないでしょう。
 

古刀型

重心が剣先に置かれているのが古刀型です。ふくらみがなく太さも均一なため、耐久性に優れているといえるでしょう。重心が先の方にあることから竹刀を重く感じやすく、しっかりとした力が必要になります。ずっしりとした重みを感じながら、打ち合いに負けない打突を鍛えたいという方におすすめです。
 

竹刀の柄の種類

竹刀を握る柄の部分にも、さまざまな形のものがあります。手の大きさや握りやすさは人それぞれです。実際に握って、感触を確かめてみましょう。
 

丸型

竹刀のなかで一番多いのが丸型です。その名のとおり、持ち手が円形をしています。竹刀を動かしやすいという特徴があるうえに、多く普及しているため購入しやすいというメリットがあります。
 

小判形

柄の部分が小判のような楕円形になっているのが、小判形です。竹刀をうえからしっかりと握れるため、正しい竹刀の持ち方を学ぶのに最適です。さらに手の小さい人や握力の小さい人ももちやすいことから、初心者や子ども・女性などから人気を集めています。また長時間の練習が必要なため、手の疲れを最小限にしたいという方にもおすすめです。
 

八角型

珍しい柄の種類としては、八角型があげられます。これはその名のとおり八角形をしていて、滑りにくく操作性がよいという特徴があげられます。しかし流通量が少なく、価格が高くなりやすいのはデメリットです。
 

まとめ

今回は竹刀の種類について、その材質・重心・柄の形などにわけて詳しくご紹介しました。自分の体格や経験値・使用する場面に合わせて選ぶことが大切です。この記事を参考にしながら、お気に入りの一本をぜひみつけてみてください。
 
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