武道用品”竹刀の名称と手入れの仕方”について

剣道をしていくうえに絶対なくてはならないもの、それは”竹刀”ですね。

身近な物ですが「手入れはどうするの?」仕組んである竹刀をバラスのは結構勇気がいてなかなかできないものです・・・・・

まずはやってみる!ですよね。

できれば新らしい(壊れていない竹刀)1本(見本用)を用意しその竹刀を見ながらもう1本をバラして組立っていく・・・・・・・

この方法なら自分でやってみる気になれるかな!?

という事でまず”竹刀”の各部の名称から説明をしていきたいと思います。

竹刀の名称

竹刀は割った”竹”4枚から出来ています。

短いサイズはともかく”節”は3.7寸(中学生用)から3.9寸(一般用)まで全て「5ケ」になります。

これは、以前にもご紹介したとおり「仁義礼智信」五常からくるものです。

竹刀の材質も真竹・桂竹・カーボンなどの種類があります。

各部の名称は添付写真のとおりです。仕組みの中で難しいのは、柄革の脱着、そしてツルの締め方になるでしょうか?

その前に竹刀使用上の注意点について

・竹刀は使用する前に、不具合が無いことを確認ください。

・以下の場合は絶対に使用しないでください。

   ・竹割れやささくれ、あるいは折れている時。

   ・先革が破損した時。

   ・弦や中〆が緩めている、あるいは傷があった時。

・長時間直射日光に当てたり、車内など高温の場所に保管すると、変形の原因になるので絶対におやめください。

・竹刀は消耗品であるため、表面荒れがひどくならないうちに、常に竹刀の手入れ、点検など行う必要があります。(特に使用した時は必  ず点検をする習慣にするといいですね)

・中結の位置、﨑側の摩耗状態、弦の緊張状態の点検

   ・中結はつばから剣先の長さの3分の1の位置に、先革は伸びきって薄くなっていたり、破れているものなどは使用しないで交換してく    ださい

   ・弦は緩んでいたら、これからご紹介する”中結の取り付け方”を参照にして締め直してください。

・打突時に異常を感じたら内面に割れが発生している可能性があるので点検し、割れがあったらその部分を破棄しピースを修繕するか、  使用を中止してください。

 点検方法として、剣先を床面等に押し付け、打突部位の中央が最もしなるように押し曲げる方法があります。また、解体してピースの横  に割れ傷があるか確認する方法です。

・改造の禁止(先ゴム、先革は所定のものを使用してください。

・重量調整の為竹刀の中に異物を入れないでください。

・ささくれなどの手入れの方法は紙ヤスリ補修するとよいですね

・仕上げに竹刀油(スプレー式)で拭くと良いですね

 

次にここで竹刀の組み立て方を説明したいと思います。

竹刀の仕組み方

図のような手順で行っていくといいですね

柄の入れ方は中にはキツクて大変な時もありますが、元々入っていた柄なので絶対に入りますから努力してみてください。どうしてもの時はいつも利用している「武道具店」に入ってお願いしてみてください。

どうしても覚えておく必要のあるのは、”弦の巻き付け”と”中結の結び方”ですかね

上の図を見て参考にしてください。または、1本用意してその竹刀を見ながら同じようにやってみる事!!

すぐ覚えられると思います。

自分の大切な”竹刀”は是非自分で手入れをすることが出来たら素晴らしいですよね!!!

補足:竹刀サイズは、26(2.6尺)・28(2.8尺)・30(3.0尺)・32(3.2尺)・34(3.4尺)・36(3.6尺)37(3.7尺)・38『3.8尺)・39(3.9尺)が通常サイズになります。

また、35(3.5尺)・38.5(38.5尺)などのサイズもお作りしております。

柄の形状は、”丸型”と”小判型”があります。

小判型は”左手”が正しく握れ躰の中央付近にきやすくなりなり剣道の上達には一役かってくれる形状でもあります。

小判型の欠点は竹が破損した時自分では容易に修繕できないことです。

「仁・着・礼・智・信」にはどのような意味があるのでしょうか?

 

「仁」とは、己に克ち、他に対するいたわりのある心、うまり、愛情を他に及ぼし、いつくしも、思いやりのある心の事です。

  苦しいことに負けず積極的に行動し、練習(勉強)に励み、自分一人だけ良いのではなく、他人をもいたわる心をもつことです。

 

 「義」とは、行いが、道徳、倫理にかなっている事であり、利害をすてて、正しい筋道に従って、人の道、社会のためにつくすことであり    ます。

    悪いことはしない、正しいことは勇気をもって行う事いって良いでしょう。

 

「礼」とは、社会生活をするうえで、円滑な人間関係や秩序を維持する為に必要な倫理的規範をすべて包括したものをさし、頭を下げ     て、心から敬意と感謝の気持ちを表す言葉や動作いいます。

    剣道は兎角粗暴になり易いのですが、乱暴な事をするのが剣道ではないのです。剣道は「礼」を大切にしますが、それはその底にこ    のような「礼」の気持ちがなければ本当の剣道ではありません。

  

「智」とは、知る、物事を覚える。心に悟ことであり、物事を理解し、是非、善悪分別する心の作用であるとされています。

   つまり、一生懸命学問をし、広い知識を身につけ、良い子になって将来それを社会の為に役立てる事です。

   剣道もこの「智」の裏付けがなければなりません。

 

「信」とは、まこと、うそをいわない、人を騙さないこと、忠実なこと、疑わないこと、信頼することであります。

   つまり、友達との真の友情であり、上の人からも信頼されることであります。

   剣道を通じ、本当に信頼できる友人関係、師弟関係を作り上げる事が大切なのです。

 

 袴の後ろに一本のひだがあります。これを開くと二本になります。これは二心のない誠の道を示したものと言われています。

  外見的に見ますと、剣道というのは、竹刀を持って、相手をたたく動作のように見えます。これでは喧嘩のようなものです。剣道は単なる  たたき合いではあ りません。袴にある五本のひだ(線)後ろにある一本のひだ(線)のように整然とした”心”の観念に裏づけられたものでな ければならないのです。

 袴はつめに丁寧にたたんで「私の剣道にはこのような”心”が通っている」ということをしめさなければなりません。

 袴をはくたびにこのことを頭に浮かべ、心に刻んで欲しいものです。

 試合に出る時など、特に折り目をしっかりつけて下さい。剣道を通じて、折り目正しい人間になって欲しいものです。

 

このような意味合いがあると思います。

 

武道具専門店、式部たちばな、長野県諏訪市中洲5762-6

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