難しい?それとも簡単?強そうに見える剣道着と袴の着方とは

剣道着と袴の着方

剣道着を正しく身に着ければ気持ちが引き締まるだけでなく、いかにも強そうに見せることができます。ただし、着慣れないとうまく身に着けるのが難しく、何度も挑戦することが大切です。剣道着と袴の正しい着方を解説いたしますので、是非着方を練習してみてください。
 

剣道着の着方

剣道着とは上半身に身に着けるもので、旅館の浴衣に似ています。インナーを着ずにそのまま着る人が多いでしょうが、寒い時には剣道着と同系色の目立たないインナーを中に着ても構いません。ただしハイネックのインナーは目立ってしまうので、避けましょう。
 
剣道着の正しい着方は次の手順となります。ひとつずつ確認していきましょう。
 

袖を通す

まずは袖を通します。袖の長さは、肘よりもやや長めのものを選びましょう。手首までのものは長すぎで、肘よりも短いものは短すぎとなります。腕の筋肉が少し見えるくらいがちょうどいいとされています。
 

内側の紐を蝶結びする

剣道着には、内側と外側に紐が2箇所ずつ付いています。先に右の内側の紐を左の内側にある紐と蝶結びしましょう。
 

外側の紐を蝶結びする

防具を身に着けた時に首元の肌が見えないようにすることを意識し、襟元がきれいなV字になるように鏡を見て整えながら、左の外側の紐を右の外側にある紐と蝶結びします。蝶結びが縦にならないように気を付けましょう。
 

袴の着方

袴とは下半身に身に着けるもので、剣道着よりもやや難しくなります。袴は下着の上から履きますが、寒い時には下着の上にスパッツを履いても構いません。体が温まっていないのにも関わらず急に激しい運動をするとケガをする可能性があるので、練習する環境によってはスパッツで防寒対策をしておくことをおすすめします。
 
袴の正しい着方は、次の手順となります。慌てずにゆっくりと着てみましょう。
 

袴を履く

袴はズボンのように足を入れる場所が2つに分かれています。間違えて1カ所に足を2本入れると転倒の可能性があるので、注意してそれぞれに足を入れて履きましょう。
 

紐を蝶結びする

おへそよりも少し上に袴を固定して丈がくるぶしあたりにくるようにしたら、紐の真ん中を当てて後ろで交差してから前に持ってきて、再度前で交差したものを後ろで蝶結びします。
 
きつく結ばないと、動いている間に袴がずり落ちてしまう可能性があります。息を吐いておなかをややへこませた状態で結びましょう。
 

腰板を固定する

腰板にすべり止めが付いている場合、まずはすべり止めを腰の部分の先程の紐に差し込みます。腰板を腰部分に当てた状態で腰板の両側に付いている紐を前に持ってきて、おへそよりも下の方で2回かた結びしましょう。かた結びは縦方向に結ぶと結び目がきれいに見えます。余った紐はそのまま垂らしておくのではなく、袴の横から入れ込んですっきりさせましょう。
 

うまく着られるまで練習しよう

剣道着はすぐに着られるようになっても、袴は洋服とは勝手が大きく異なるので、一度や二度ではうまく着られない人がとても多いでしょう。
 
うまく着られるようになるには、正しい着方を覚えるだけでなく「慣れ」が必要です。剣道着と袴を着ることも剣道をする練習の一環だと思って、何度も練習してみましょう。1~2ヶ月経つと、スムーズに美しい着方ができるようになるのではないでしょうか。
 
剣道は「礼儀」を重んじるので、いつでも正しい着方をすることが大切です。うまく着られるようになっても、襟元が乱れていないか後ろにしわが寄っていないかなど、常に身だしなみに気を付けましょう。
 

剣道着と袴の洗濯方法

剣道着と袴を着て練習すると汗が付着するなど汚れてしまうので、洗濯する必要があります。しかし、普通の衣服と同じように洗濯してしまうと剣道着の色落ちや袴のひだの乱れが生じます。
 
そこで、洗濯方法のポイントを解説しましょう。
 

剣道着

綿素材の白色の剣道着や練習用のジャージ素材の剣道着は、洗濯機での洗濯が可能です。ただし、綿素材でも藍色の場合は色落ちする可能性が高いので、手洗いしましょう。手洗いの際は大きめの洗面器にぬるま湯を張り、洗剤を使用せずに揉み洗いしましょう。
 
洗濯後はハンガーにかけて陰干しします。生地が厚くやや乾きにくいので、余裕を持って洗濯するのがおすすめです。
 

袴は洗濯機で洗濯すると、色落ちするとともにひだが乱れてぐちゃぐちゃになってしまう可能性があります。藍色の剣道着と同様に、手洗いしましょう。また、洗う前の下準備として、ひだをクリップでとめておくことをおすすめします。そうすると、ひだをきれいに保ったまま洗濯できます。
 
洗濯後は袴のひだを整えて日陰の竿にかけましょう。風に飛ばされないように、ふとんバサミのようなものでとめておくと安心です。
 

まとめ

剣道着と袴の着方を解説いたしました。正しい着方をすれば強そうに見せられるので、スムーズに着られるようになるまで何度も練習してみてください。
 
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